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『ビッグ・スウィンドル!』

配給:シネカノン
オフィシャルサイト:
http://www.big-swindle.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
パク・シニャン
ヨム・ジョンア
ペク・ユンシク
イ・ムンシク
パク・ウォンサン
キム・サンホ
チョン・ホジン
監督、脚本:チェ・ドンフン
プロデューサー:イ・ソグォン
撮影:チェ・ヨンファン
編集:シン・ミンギョン
美術:イ・ミンボク
衣装:チョ・サンギョン
音楽:ハン・ジェクォン

*2004年大鐘賞映画祭
  新人監督賞、脚本賞 受賞
*2004年青龍映画祭
  新人監督賞、脚本賞、
  助演女優賞 受賞
*2004年大韓民国映画大賞
  新人監督賞、脚本/脚色賞、
  助演男優賞、編集賞 受賞

2004/韓国/カラー/シネマスコープ
/ドルビーSR/1時間55分


イントロダクション
「一流詐欺師たちが実行した銀行強盗とそこに渦巻く人間の欲望・・・・、シナリオの完成度の高さから映画化が大きな注目を浴びていた最高に面白い“コンゲーム”映画」
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 “コンゲーム”という言葉を聞いたことがある方は多いだろう。特にミステリー小説好きには“コンゲーム”のファンも多いはずだ。この“コンゲーム”は“Confidence  Game”の略で信用詐欺を意味している。これが転じて詐欺師の言葉巧みな騙しあいの軽快さに満ちた小説を“コンゲーム”ミステリーなどと称したりもする(本当に数多くの作品があるのだが、ここでは代表作として小林信彦の『紳士同盟』をあげておきたい)。こうした“コンゲーム”の軽妙な世界は数多くの映画作品も生み出している。今回紹介する『ビッグ・スウィンドル!』もまさにそうした世界を要した作品である。
 物語は銀行強盗のシーンから始まる。盗まれた金額は50億ウォン。事件はすぐに警察の網にかかり、派手な追跡劇が始まる。その結果、車による事故で容疑者のひとりが死亡する。彼は詐欺の常習犯として出所したばかりだった。物語はその後、容疑者たち、逃げる容疑者、消えた現金を追い求める警察、死亡した容疑者の唯一の肉親である兄の状況をリアルタイムで描きながら、この銀行強盗事件の裏、始まりからの顛末を綴っていく。
  最初に“コンゲーム”という言葉をあげたが、この作品の主人公、銀行強盗事件の容疑者たちは冒頭の事故でなくなってしまう男、彼が声を掛けることによって銀行強盗事件へと加わることを決意する男たち4人、そこに加わるひとりの女のすべてが詐欺という世界に足を突っ込み、そこで商売をしている。そのひとりはその世界では知らぬものがいない伝説的な詐欺師だった人物、ひとりは女を騙し、簡単に手玉に取る人物、ひとりは偽造など最高の技術を持つ人物、ひとりは言葉の巧みさで見事に人を騙す人物、ひとりは完璧な計画を描くことが出来る人物である。詐欺の世界の突出した才能が集り、韓国史上最大規模の銀行強盗を計画、実行。その中で深行する騙しあいをこの作品は軽快かつ巧みに描いていく。
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  観終わると「なるほどね」と感じるのだが、観ている間の「こいつがこうなんだろうけど、これがどう繋がるのか」、「そうだったのか!」という物語の展開の巧みさは特筆すべき部分がある。このオリジナルの脚本を手掛け、この作品で映画監督デビューを飾ったのがチェ・ドンフン。この作品のきっかけについて、チェ・ドンフン監督は実際に起こった2例の事件を挙げている。それは1963年にイギリスのグラスゴーからロンドンを走る郵便列車が襲われ、誰も傷つかずに250万ポンドが盗難されるという事件、1996年に韓国銀行で起こった同じようにお金だけが絶妙に盗まれたという事件である。強奪という力、腕力を前面に押し出した強奪事件ではなく、用意周到な徹底的に計算された計画の下、誰も傷つけずに現金を盗み出す行為に大きな魅力を感じた監督は、その手口のひとつである詐欺を題材にしたこの作品へと取り掛かっていく。チェ・ドンフン監督はそのシナリオの初稿を2ヶ月程で書き上げ、その後、詐欺師に関する詳細なリサーチ、物語の辻褄などを重ねながら、2年という月日を重ね、シナリオを再構築していく。こうして出来上がったシナリオの最終稿は「2004年最高のシナリオ」、「2004年最も期待する映画」として映画化の前から韓国国内はもちろん、ハリウッドからも大きな注目、期待を集める。そして、公開された映画は大ヒットし、韓国のアカデミー賞に当たる大鐘賞新人監督賞、脚本賞など韓国の3大映画祭で9部門を受賞、これに加えて、<CINE21>読者が選ぶ今年のベストムービー第1位も獲得している。評論家などの玄人筋、一般の映画ファンからの圧倒的な支持を獲得したのが、この『ビッグ・スウィンドル!』なのだ。
  出演者には人気ドラマ「パリの恋人」のパク・シニャン、『箪笥』のヨム・ジョンア、『地球を守れ』のペク・ユンシク、多くの作品の重要な脇として活躍するイ・ムンシク、『四人の食卓』のパク・ウォンサン、『トンケの青い空』のキム・サンホなど韓国俳優界を代表する実力派の面々が集結した。
  来日時のインタビュー(詳細は http://www.movienet.co.jp/column/index.html を参照)でチェ・ドンフン監督は「詐欺師は“映画俳優”のようなもので、自分の役割をしっかり演じます、そういうところがいいですね」と語っている。詐欺師は優秀な役者的気質がなければつとまらない仕事である。となると、詐欺師を主人公とした映画も優秀な役者が集まらなければ、緊迫感やリアリティは生まれてこないだろう。もちろん、この作品の面白さは優れたシナリオなしでは成立しなかっただろうが、その優れたシナリオを見事に具現化するのは第一に役者の演技である。この作品にはそうした役者たちが見事に集結した。特殊メイクを取り入れ、対照的な二役を見事に演じきるパク・シニャン、紳士的ながらも実は・・・・というペク・ユンシク、抜け目のない尻の軽さを武器とするヨム・ジョンアなど役者たちは表と裏の顔を持つ詐欺師になりきっている。
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  想像を絶する規模の銀号強盗をやると決めた詐欺師たちは行動を共にしながらもそれぞれがそれぞれに相手を出し抜こう、騙そうと考えている。銀行という世間を詐欺にかける入念、緻密な計画を練りながらも、彼らはそれぞれが仲間を騙そうとしているのだ。例えば、仲間うちでカードに興じるシーンにもそういった部分が現れている。それはこの詐欺師による銀行強盗の顛末へと繋がっていく物語の表と裏なのである。
  この詐欺師の表と裏、それに交わる物語の表と裏、ここに生じているのは人間の欲望である。この作品は上質な、面白い“コンゲーム”映画であり、飽くなき人間の欲望をうまく描いたエンタティンメント作品となっている。ちなみにタイトルにある“スウィンドル”とは詐欺、騙しの意味。ぜひ、劇場でその大掛かりな騙しを味わってください。

ストーリー
「入念に計画されたのに失敗した一流詐欺師たちの銀行強盗。その裏には欲望が渦巻いていた」
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 韓国銀行から50億ウォンが盗難される事件が起きる。壮絶なカーチェイスの末、容疑者5名のうち1名は事故死してしまう。その容疑者は出所したばかりの詐欺の常習犯であったチェ・チャンヒョク。もう1名はすでに逮捕されていたため、警察は残る3名の容疑者を追うことになる。
 それから1ヵ月後、警察はロシアの出張から戻ってきた古書店を営むチャンヒョクの唯一の肉親である兄チェ・チャンホを訪ね、警察で事情聴取を行う。兄にはチャンヒョクの死とともに彼が残した保険が入ることも知らされた。その時、同じ事件のために警察に引っ張られてきたのがインギョンという女性だった。彼女は逃亡している容疑者のひとりであるベテラン詐欺師キム先生の内縁の妻であることから、警察は彼の行方を探ろうとしていたのだ。
  警察を出た後、インギョンはチャンホにチャンヒョクの残した荷物を取りに来るように声を掛ける。そして、やって来たチャンホにインギョンはふたりが出会った経緯を話し始める。それはチャンヒョクがキム先生に銀行強盗の話を持ちかけたことから始まった。
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