ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
  前のページに戻る

写真01
■記者会見会場にて

写真02

■記者会見会場にて

写真03

■記者会見会場にて

 昨年(2005)の12月7日、都内某所にて、この3月11日から東京都写真美術館ホールを皮切りに公開される中国映画『ウォ・アイ・ニー』のチャン・ユアン監督と主演のシュー・ジンレイの来日記者会見が行われた。これからの中国映画界を背負っていく才能であるチャン・ユアン監督、中国新四大女優のひとりであるシュー・ジンレイの揃っての来日ということで、会場には熱心な報道陣たちが多数詰め掛け、質疑応答が交わされた。また、最後にゲストとしてインリン・オブ・ジョイトイが登場する一幕もあり、会見は大いに盛り上がった。
  『ウォ・アイ・ニー』はひとつの恋の始まりが結婚につながり、そして崩壊していく様をドキュメンタリータッチで描いたかのように感じられるドラマである。そのほとんどがアドリブだという口論のすさまじさはもちろん、カップルの行動は自らの体験に重なりながらも、どこか覗き見をしているような感覚にもなってくる。それはクローズアップと長まわしを多用したカメラワークが生々しさと共に冷めた客観性、ドキュメンタリー的な視点を持っているからだろう。そして、この作品にはリアルな中国の都会で暮らす若者たちの愛、生活もリアルに描かれている。
  当日の記者会見の内容は以下の通り(質問内容、回答などは読みやすくなるように手を加えています)。

*********************

チャン・ユアン:日本は大好きな国なので来ることが出来て嬉しいです。今また、マスコミの方々にこうしてお会いできるのも大変嬉しいです。

シュー・ジンレイ:これは2003年に作った映画ですが、特に好きな出演作品なので、日本で公開されることをとても嬉しく思っております。

Q:この映画はリアルな喧嘩が話題ですが、それについてどう思いますか。

チャン・ユアン:この映画を撮ったときに、リアルさを追求したいと思って撮っていました。この映画の原作は80年代に話題になったのですが、それを今の人たちにも通じるよう、分かるように撮りました。

Q:シャオジューは夫の首にナイフを突き立ててまで「愛している」と言えと強要するエキセントリックな女性ですが、その様な女性をどう思いますか。

シュー・ジンレイ:私は普段割とおしとやかな役が多いのですが、チャン監督がこの役を私に与えてくれて、私にその役が出来ると信じてくれて良かったです。他の監督だったら、この様な役を私に振ってくれないでしょう。今回は全てをリアルに表現しようと思い、それが上手く出来たと思います。たくさんの人たちから「私たちの夫婦生活をそのまま映画化したみたい」という言葉も聞きました。
  確かに、夫の首にナイフを当てたりするのは行き過ぎですけれど、人間、追い詰められるとそうなってしまうかもしれないし、私自身は彼女に同情しています。

Q:監督に質問ですが、男女の心理がとてもよく描かれていますが、その心理描写について特に注意された点は。

チャン・ユアン:監督として幸せな時というのは、撮影中、モニターの前に座って俳優の演技を最初の観客として楽しめることです。特に今回の芝居は殆ど室内で、エピソードも殆ど二人男女のエピソードですので、長回しと二人のアップを多用しました。長回ししていると、シュー・ジンレイさんの顔に微妙な感情の揺れ動きが出てきて、彼女の内心が目に出てくるようになってきたのが分かりましたし、とにかく見事に演技してくれたので、私は編集する時にそういった変化が出ているところをちゃんと残そうと心掛けました。
  原作の王朔の本が何故これほど読まれ、ある世代にものすごい影響を与えたのかは、彼の小説がユーモアにとんでいることもありますが、登場人物の心の動きが、誰もが一度は経験した事のあるような事だからです。

Q:シューさんに、口論のシーンは殆どアドリブという事ですが、苦労したところは。

シュー・ジンレイ:喧嘩し出すのは難しいのですが、始めるといくらでも長くできるものです。2,3回テイクをとりましたが、どれも凄く長く撮りました。1回目はあまりにも私が口汚く彼を罵るので、私もトン・ダウェイも笑ってしまって、スタッフも床に転げまわるほど笑ってカットになり、もう1回は、二人とも言葉を言い尽くして、本当に怒りの頂点に達すると言葉が続かなくなりますが、その様になって、30秒ほど黙ってしまったので、また笑ってしまってカットになりました。
  思う存分喧嘩するのは楽しかったので、ちょっと病みつきになるなと思いました。役者の醍醐味というは、普段自分が体験できないようなことを体験できることですが、今回は本当にいい発散になりました。
  演じながら口喧嘩のコツをつかんだので、私は口喧嘩の才能があるのではないかと思いました。口喧嘩のコツというのは何を喋るかは重要じゃなく、相手に喋らせるキッカケを与えないということです。

Q:トン・ダウェイについて聞かせて下さい。

チャン・ユアン:トン・ダウェイを起用したとき、彼は殆ど新人でしたが、シュー・ジンレイさんと並んで立って夫婦っぽく見えるので、二人に演じてもらうことになったのです。

シュー・ジンレイ:本当のことを言うと、初めてトン・ダウェイに会った時、彼が私よりずっと年下で、どうして監督が彼を私の夫役にしたのか驚きました。どうやって彼に甘えればいいのか想像がつきませんでした。でも彼は非常に聡明で研究熱心な素晴らしい役者だったので、結果的には監督の選択は正しかったのです。また今ではすでに大変有名な俳優になっていまして、それはチャン監督の抜擢のお陰でもあると思います。

〈ここでインリン・オブ・ジョイトイさんが入場し、花束を贈呈〉

Q:まず映画『ウォ・アイ・ニー』を見た感想をお聞かせ下さい。

インリン:凄く衝撃的な映画でした。喧嘩が絶え間なく続き、見ているこちらも手に力が入るくらいヒートアップしてしまい、楽しめました。

Q:主人公のような女性をどう思われますか。

インリン:愛する気持ち、形はそれぞれなので良いと思いますが、私の場合は放っておいて欲しいので、「私のこと好き?」とか問い詰めはしないですね。逆に、付き合っている人に首を絞められたことがあります。

Q:シュー・ジンレイさんとお会いしていかがですか。

インリン:凛とした感じで素敵だと思います。

Q:チャン・ユアンさんはどういう印象ですか。

インリン:大変なオーラがある方だと思いました。

****************************

 『ウォ・アイ・ニー』は3月11日より、東京都写真美術館ホール他にて公開。

 オフィシャルサイト: http://www.woaini.jp/

 作品詳細はこちらへ

movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
 
 
 
ベクター・メディカルテック・ジャパン
 
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先