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■インタビュー会場にて

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■インタビュー会場にて

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■インタビュー会場にて

-この作品はロマンティック・コメディーに見えるのですが、実は正統派のラブストーリーだと思っています-

 11月某日、都内のホテルの一室で『小さな恋のステップ』の主演男優チョン・ジェヨンの合同取材が行われた。インタビューの中でも答えているが、ジーンズにピンクのタートルネックのセーターという全く飾らない格好で現れたチョン・ジェヨンはジョークを交えながら、質問の一つひとつに丁寧に答えてくれた(あまりにもマジメに質問してしまったのか、私に対し「マジメに質問するので日本語は分からないのに、ついつい聞き入ってしまいました」と突っ込みを入れられる場面も・・・・)。『シルミド』などでは男らしい役柄、この作品ではちょっと抜けた役柄と全く別のタイプを柔軟に演じているチョン・ジェヨンだが、インタビュー中の姿は普通のおじさん。発言はもちろん、そこに役者としてのすごさを感じた。当日の記者会見の内容は以下の通り(質問内容、回答などは読みやすくなるように手を加えています)。

Q:チャン・ジン監督の演出はどのように行われるのでしょうか。アドリブを優先するのでしょうか、それとも完璧に脚本通りであることを望むのでしょうか。

A:どの部分を優先するということはなく、その場の状況に応じてセレクトしていくというのがチャン・ジン監督のスタイルです。例えばこの映画の最初の場面、恋人と別れてから主人公が想像する場面がありますが、そこでの投げたり足で蹴ったりという行動全てが俳優のアドリブです。例えば、その場の雰囲気を見て後で演劇的に臨場感あふれるような演技をする時もあります。そういう時もあれば一方ではシナリオ通り忠実に演技を積み上げていくこともあります。とにかく色々なスタイルをもって演出に臨む監督だと思います。

Q:映画の中で何度も「愛とは何だかわかるか?」というセリフが出てきますが、ご自身にとっての愛とはどんなものだと思いますか。

A:愛というのはとても主観的なものだと思います。だから、人によって愛をどう捉えるか全然違うと思います。今のご質問はおそらく異性との間の愛のことをおっしゃっているんだと思いますが、人によって愛を育んでいく過程が全部異なりますので、一言でこれが愛だという風に定義できないと思います。例えば、一目ぼれした時もそれが愛だと、ずっとひとりの人だけを愛し続けることも愛だと言えると思います。私の個人的な愛する方法は徐々に愛を感じていくものだと思います。その愛が長く続けば続くほど愛が深まっていくんだなとも思います。

Q:この作品でイ・ナヨンさん演じるハン・イヨンのように、悪く言えばストーカー的な、でも一途に10年間も同じ人を想い続ける女性をどう思いますか。

A:彼女は一見バカみたいだけど、実はすごく純粋で素晴らしい女性です。しかもキレイですから、そういった女性に愛されれば、すごく嬉しいと思います。私もそういう風にずっとひとりの女性を思い続けてきたことがあります。イヨンの場合はストーカーというのはちょっと違うかなと思いますが、純粋な愛を貫いていますし、そういう愛を受け取った相手側は非常に有難い、幸せな人だと思います。

Q:この作品ではチョン・ジェヨンさんはイ・ナヨンさん扮する女性に愛されながらもなかなか気付かないのですが、チョン・ジェヨンさん自身は愛されることを歓迎する方ですか。それとも鈍い方ですか。

A:私はあの人は私のことが好きなんだと誤解するタイプです(笑)。相手の方がビックリするというか、この人は何を考えているのだろうという風になります。。

Q:この作品の最後にチョン・ジェヨンさん扮する主人公は3つの大切なものを手に入れますが、チョン・ジェヨンさんが今持っていない3つのもの、これから欲しい3つのもの、そしてチョン・ジェヨンさんだけが持っている3つのものを教えてください。

A:下着がないな(笑)。冗談ですよ。
私は着飾らないタイプなので、アクセサリーの類は持ったことがありません。例えば時計、指輪、ネックレス、ブレスレットというものは何一つ持っていません。結婚する時も時計は無かったし、指輪はあったんですが売ってしまいました。
今あるのはカメラのフラッシュがたくさんあることと、自分の周りには女性がたくさんいらっしゃることと、今自分が日本にいるということです。
欲しいものは幸せ、健康、俳優としてのいい作品と出会い、いい演技をしたいということですねですね。

Q:これまでの作品でチョン・ジェヨンさんは男らしい役を演じてきていますが、この作品はどちらかといえば抜けたような役です。どちらの方が演じやすいですか。また、演じるにあたり気を使った点はありますか。

A:これまで出演したキャラクターは、実は共通した部分があるのかなと思っています。例えば『シルミド』のハン・サンピルや、『ウェルカム・トゥ・トンマッコル』のイ・スファ、彼らは愛に弱いというか、愛が弱点であるということが共通部分だと思います。例えば『シルミド』のハン・サンピルの愛の部分は映画では語られていませんが、もしサンピルのロマンスが描かれていたらおそらく『小さな恋のステップ』のトン・チソンのようにちょっと愛に疎いというか、鈍いタイプのストーリーを展開したのではないかと思います。ですからそういう意味でどの人物も実は似たようなキャラクターなのではないかと個人的には思っています。
  一番神経を使ったという部分については、この映画はコメディーではありますが、非常に真面目な部分、時にはちょっと空々しい部分もあったりと色々な要素を持ったロマンティック・コメディーなのですが、実はこの映画に関わった俳優やスタッフたちは皆、この作品を正統派のラブストーリーだと思って作り上げていました。セリフや状況設定の中にコメディの要素が散りばめられているので、ロマンティック・コメディーに見えるのですが、実は正統派のラブストーリーだと思っています。私もそこに最も重点を置き、気を使って演じました。

Q:一風変わった物語だと思うのですが、最初に脚本を受け取った時の印象はどんなものだったのでしょうか。また、脚本は完全に完成していたのでしょうか。

A:この脚本に目を通し、最初にとても面白いと思いました。私はチャン・ジン監督の脚本にはすべて目を通しているのですが、以前よりも格段に面白い、最高傑作だと感じました。実はストーリー自体はとても単純で、ある男の人の命がなくなるまでのラブストーリーを描きながら、実はその後に大ドンデン返しがあって、というような割とありふれたものなのですが、そこにチャン・ジン式のいわゆる奇抜なコメディ要素にしたラブストーリーを取り込んでいます。とてもテンポのいい話に仕上がっているし、非常に独特なコメディ作品なのではないかと思います。
  2番目の質問ですが、実はコメディというのはこの部分で観客を笑わせようという意図が最初からあるのですが、そういう部分を私たちはあまり意識せずに、、ひとつのラブ・ストーリーがどういう風に受け入れられるかを考えて、撮影に臨んでいました。例えば、映画の中でイヨンとチソンが一緒に映画館で映画を見るシーンで上映されている映画の場面が、この映画のラストに近いシーンでかぶります。それはチソンの愛が電信柱に乗ってスパークを散らしながらつながっていくというシーンです。撮影している当時にはどういう風に映像に纏め上げられるのか全く想像がつかなかったのですが、完成した作品を観て、全く違和感なくそれが盛り込まれていてホッとしました。もし観客がそれを見たときになんて幼稚な映画なんだろうと感じたら、とてもツラいなと思っていたのですが、そこはシナリオ通り活かされていて良かったなと思いました。

Q:相手役のイ・ナヨンさんはこの作品で青龍賞最優秀主演女優賞を受賞しましたが、どんな方なのでしょうか。撮影中のエピソードがあれば、教えてください。

A:彼女はテクニックではない本能に近い部分を呼び覚ましながら、純粋で心から溢れる演技をする方です。そうした部分が青龍賞最優秀主演女優賞に繋がったのだと思います。
  普段のイ・ナヨンさんは撮影現場でも、女優さんなのに鏡もほとんど見ない、気さくでカジュアルな方です。撮影中はすごく楽しかったです。特にこれというエピソードはありませんが、とにかく雰囲気が良くて、NGを出したこともあるんですが、そのNGというのも何となくお互いに気恥ずかしくて目を合わせただけで笑ってしまうというような、そういうほんわかとした和やかなNGでした。

Q:チョン・ジェヨンさん演じる主人公は愛を失ったり、余命を宣告されたりと自業自棄になって行きますが、チョン・ジェヨンさん自身がそうした宣告を受けたら、どうしますか。

A:そういうことはあって欲しくないですね。有り金をすべて使い果たすなど、冷静にはなれないと思いますが、今まで自分がやれなかったことをするなど死の準備をしていくと思います。お金を盗んだりもするかもしれませんが、思い残すことがないようにやってみたいです。

Q:この作品でチョン・ジェヨンさんは野球選手を演じていますが、スポーツは好きですか。

A:スポーツはすごく好きで、よくやっていました。今は時間がないのでほとんど出来ないのですが、バスケット、サッカー、卓球、高校時代はボクシングもやっていました。ただ、唯一嫌いなスポーツが野球だったのです。でも、この作品のために一生分くらいの練習をしました。嫌いな理由は動きがないからです。外野手なんてずっと立ったままですし、実際にやっても面白くないと思いました。見るのは好きです。

Q:役にはいる前にすること、絶対にしないことはありますか。

A:作品にはいる前には当たり前ですがシナリオを読みます。作品に入る前、それから撮影をして終わって公開をするまで、一貫して私が守っていることは、作品と役柄について考え続けるということです。持っている力の80%はそこに注ぎます。本当は100%にしたいのですが、残りの20%はどうしても細々とした私生活に取られることになります。今回の作品で演じた野球選手のような場合は、フォームの練習をしたりといったこともこれに付随してきます。とにかく一番大事なことは集中力を持って作品に挑むということだと思います。

Q:今後はどのようなことにチャレンジしていきたいですか。また、日本映画にも出演したいと思いますか。

A:これからやりたいということは特にありませんが、今までやったことのない役や魅力的な役、自分のやりたいということに挑戦していきたいです。
  日本映画は大好きなのですが、私は日本語が出来ないので、韓国人の役なら出演したいですし、ぜひ、出演させてください。

映画『小さな恋のステップ』は2月4日より新宿ジョイシネマ3ほかにてロードショー公開。
作品に関する詳細はこちらで。

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