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■インタビュー開場にて

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■場面写真

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映画『リンダ リンダ リンダ』のプロモーションのため来日していた主演俳優のひとりであるペ・ドゥナ(あのバンドでライブまでやってしまった)の共同インタビューが公開日の前日に当たる7月22日に行われた。ルックスはもちろん最高なのだが、一つひとつの質問にじっくりと考えながら丁寧に答えていく姿勢、その内容から彼女の女優としての素晴らしさが感じられた。以下にそのインタビューを掲載。

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質問:『リンダ リンダ リンダ』に出演を決めたきっかけと撮影が終わった感想を教えて下さい。

ドゥナ:出演するきっかけという質問は何度も聞かれているのでまるで原稿を読むようにすらすら出てくるのですが、最初は外国映画に出演するということに対する恐怖心がありました。日本の映画撮影の現場も知りませんし、監督の詳しい情報もなかったので相当に不安でした。ただ、私とすごく親しいポン・ジュノ監督(『ほえる犬は噛まない』)が日本の映画祭に行ったときに山下監督の映画を観ていて「日本には山下監督という非常に若く、感覚が優れた実力のある監督がいるんだよ」と褒めていました。そういった話を聞いていた頃、山下監督から『リンダ リンダ リンダ』のシノシプス、山下監督の前作である『リアリズムの宿』のビデオ、ブルーハーツのCDを直接いただきました。『リアリズムの宿』は本当に素晴らしくて、心底惚れこんでしまったので「あー、こういう監督の映画なら出演しない理由はないな」ということになりました。いい監督であれば国境を問わず映画に出演したいと思います。
  撮影が終わってからの感想なんですが、その直後はちょっと不安でした。どんな映画ができるのか、自分の演技が果たしてうまくできたのか・・・・。監督と意思の疎通が充分に図れなかったこともありましたし(注:言葉の問題)、しかも山下監督の現場は(撮影確認のための)モニターもなく、現場での編集もしないため、全くどんな映像が仕上がるのか分からなかったのです。でも出来上がったものを試写で見せていただいたときにはすごく安心し、満足しました。本当にいい作品が出来上がったと思います。それぞれのキャラクターが本当に美しく描かれていたので改めて驚きました。今ではこの映画に出演したことを誇らしく思っています。韓国でも早く公開して欲しいですね。

質問:映画のラストのライブのシーンは監督が完全にメンバーに任せたアドリブだとと語っていますが、いかがだったのでしょうか?

ドゥナ:アドリブはほとんどなかったですね。私たちリハーサルをかなりたくさんやりましたので、自然にバンドは出来上がっていました。だから、即興で何か演技をするとか、アドリブというのはなかったです。

質問:これまで韓国映画ではたくさんの監督さんとお仕事をされてきたと思いますが、山下監督の演出方法というのはどうだったのでしょうか。韓国と日本で(演出上の)違いがあってとまどったということはありませんでしたか?

ドゥナ:山下監督の映画製作のスタイルが、日本の映画製作のスタンダードなのか、普遍的なものかどうかというのがちょっと分かりません。もしかしたら山下監督なりの独特なスタイルで映画を撮っているかもしれませんので、日本と韓国の映画の現場の違いというのは簡単には言えないんですけれど、私が見た山下監督というのは、非常に柔軟性がある監督だなと感じました。監督の頭の中で思い描いている映像とかイメージ、それを俳優さんによってうまく調整しながら演出、対応できる監督じゃないかなと思いました。しかも監督は頭の中で思い描いていることの多くを語らず、自分はこう撮りたいんだと言って俳優たちを説得しようとしたり、理解させようとは全くしないんですね。「こういう具合にしてくれたらいいな」程度の言葉のみが与えられるだけなので、私たちは「あっそうなのか」と思い、そのひと言から色々なことを把握しなければいけなかったんです。だからすごく難しい面もあれば、すごく楽しい面もありました。
  韓国映画の場合、私は監督さんにしがみつくようにして色々なことを聞きまくります。細かく聞いていき、分からないことがあればその都度、話をするのですが、今回の作品の場合、私の日本語は拙く、細かい部分まで言葉が通じませんし、いつものように質問をすると監督を疲れさせるかなと思い、たくさんのことを聞けませんでした。そのことが唯一本当に残念でした。

質問:映画の撮影のために1ヶ月くらい合宿をして、時には料理を作ってみんなで食べたという話を聞きましたが、他に何か思い出に残っていることはありますか?

ドゥナ:今回の撮影では、本当に合宿のような感じで1つのホテルで“パーランマウム”(映画で彼女たちが組むバンド名。7月20日には映画で演奏しているブルーハーツのカバーにオリジナルを加えたミニ・アルバム「 we are PARANMAUM 」も発売された)のメンバーやスタッフのみなさんと一緒に生活していました。
  映画自体の撮影は遅くまで行わず、早め、日が暮れると同じくらいに終了していました。だから、いつも他のメンバーと「夕飯何食べる?」と言いながらコンビニに買い物に行ったりしてましたね。そしてメンバーのひとりの部屋に集まってお豆腐とか枝豆とか食べながら、おしゃべりをしてたんです。私たちの間では“豆腐パーティ”と名づけていたんですけれども。そういうことや自転車に乗って市内を回ったりしました。韓国にいるときは自転車に乗る機会が少なかったんです。そんな初めての経験もしました。

質問:今回この映画ではブルーハーツが大きく取り上げられています。ペ・ドゥナさんはこの企画が立ち上がる時に『リンダ リンダ リンダ』を初めて聴いて「いい曲だな」とおっしゃったと聞いているのですが、その頃と撮影が終わり、もう公開というこのタイミングでブルーハーツへの想いがどう変化していきましたか?

ドゥナ:最初にブルーハーツを聴いたときには「こんなにパワフルで素敵なバンドがあるんだ」と驚きました。それは本当にショッキングでさえあったんです。そして映画の中で、撮影のために、私とバンドのメンバーは何度も何度も数え切れないほどブルーハーツのこの曲を練習し、歌ってきました。汗を流し、努力をし、みんなでこの曲を巡って泣いたり、笑ったりもしてきたので、今となっては全く距離間もなくなりました。ブルーハーツは私にとって心の支えにもなりましたし、お母さんのような存在にも思っていますので、今ではすごく親しみを感じています。

質問:前回の来日時にお話を伺った時には、歌うことはあまり好きではなく、自信もないと言っていました。今回はこのバンドでCDも発売し、ライブも行いましたが、その感想はいかがでしたか?そして音楽に対する印象も少し変わったでしょうか?

ドゥナ:未だに歌は自信がないです。一昨日、ライブ(7/20 SHIBUYA-AXで開催された“プレミア上映+パーランマウムのライブ”)をやったのですが、その時のライブ演奏をスタッフがビデオに撮ってくれていたので、部屋に帰って観たのですが、音程がものすごくはずれていて、ちょっと自分でもびっくりしてしまいました。
  今回のCD(「 we are PARANMAUM 」)を出すことには別の意味がありました。私にとって“パーランマウム”のメンバーはとても大切な3人です。日本での撮影というのは最初はすごく怖かったんです。知り合いもいないし、友達もいないし、もちろん親もいないし、そんな中で撮影をする時に“パーランマウム”のメンバーが私の支えになってくれたんです。だからCDを作るというお話を聞いたときに「CDが1枚あったら私たちの努力の結果を残せる」と思い、「出しましょう」と快く引き受けたんです。なんといっても“パーランマウム”の結果としてのCDを持っていたいという気持ちがありました。このCDのレコーディングのために、映画の撮影後もさらに練習することになったんですが、一昨日のライブの時は本当にすごく幸せでした。舞台に上がる前は緊張して震えていたんですが、いざ舞台に上がると「今、私たちは4人で舞台にいるんだ。私の後にいる3人が私を見守ってくれているんだ」という、そういう思いしかありませんでした。歌は未だに下手なんですけれど、“パーランマウム”のメンバーと一緒であればいつでもどこでも歌えるような気がします。

質問:“パーランマウム”についてですが、劇中とCDを出されたパーランマウムというのは違いがあるんでしょうか?もし違っているのならどのように違っているのでしょうか?あとパーランマウムというのはどんなハートを持ったバンドだと思いますか?

ドゥナ:劇中の“パーランマウム”とCDを出した“パーランマウム”というのは基本的に違いはありません。“パーランマウム”というのは撮影の時の劇中の4人がそのままイコール“パーランマウム”ですから、CDを出す段階で何か変わったということはほとんどなかっです。バンドのメンバーのキャラクターも監督が私たちの素の姿を念頭に入れて創作してくれて、私たちもそのキャラクターになりきっていました。私たちの普段の姿、その関係性も“パーランマウム”としてのメンバー4人とほとんど一致していたと思います。(劇中で)メンバー紹介がありました。「少し怖いけど優しいケイ」ってみたいな感じで私が紹介していましたよね。そうした私から見た3人、今となっては友達ですけれども、その3人の姿がCDと全く同じ姿だと思っていただいていいです。だから“パーランマウム”のCDは劇中とは切り離すことができず、あえていうならば、劇中の延長線上にCDがあるということになるんでしょうか。
  どんなハートを持ったバンドかという質問は考えたことがなくて(答えられません)…すみません。

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質問に考え込み、悩み、テレ笑いもしながら答えていったペ・ドゥナ。その表情も印象的だった。女優というオーラはなく、普通の街にいる子というイメージを持ったが、今後も更なる成長をしていくことは間違いないだろう。本当に楽しみな俳優だ。そして『リンダ リンダ リンダ』が韓国での公開の際にはどう受け止められるのかも楽しみだ。

作品詳細へ

『リンダ リンダ リンダ』』は現在大ヒット公開中(地方での公開も続々と決定しています)!詳しくはオフィシャルサイト http://www.linda3.com/ で。

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