『Circus Cinematicus』は、子ども向けの短編映画集。『Cirkustour』(デンマーク)は、サーカスの一日を描いたストップモーション・アニメーションで、なんと、観客もサーカス団員も、ゼンマイ仕掛けのブリキのおもちゃたちなのです。多彩&多才なおもちゃたちにビックリ。ペンギンの呼び子、ネズミのもぎり係(コインを載せるとネズミが持って行っちゃう仕掛け)、大きなスーツケースを抱えた少年の観客、ダッコちゃん人形みたいな乗客の観覧車。アヒルの団長、おさるの太鼓たたき(アジア製っぽい)、毛糸玉にじゃれるネコ、象の曲芸、ロシアの踊り子、羽をパタパタさせて拍手する鳥、ガバガバ酒をあおるサル…。ヒヨコの一匹がテントを抜け出して池に行くと、小魚を食べる魚やワニが泳いでいる。怪しげな紫色のテントの中では、ドクロが歩いてたり、歯がスパークする凶悪そうな尼僧が見せ物になっていた。基本的にはゼンマイの動きで、それに磁石か何かで動きに味付けしてあります。イースター・エッグ型のうさぎと、一人だけ大きいブタさん(これはブリキじゃなくて、プラスチックに毛並みを被せてあるやつ)がいい味出してました(^_^)。『Tarzan』(ドイツ)は、一発ネタが超面白い1分のとぼけたアニメ。『Disa
Moves to Japan』(ノルウェー)は、4歳の少女ディサが、日本語を勉強にやってきたお母さんと一緒に日本にやってくるお話(ドキュドラマ)です。お風呂屋さんに行ったり(禁止っていわれたけど、泳いじゃえ!)、お寿司を食べたり(ノルウェーっ子だから生魚も平気!)、日本では月にいるのはウサギなのを知ったりと、異文化体験をするディサ。学校でバイリンガル教育の講座を取っているので、日本語を話せないディサが、幼稚園(しかも仏教系!)でどうやって他の園児たちと仲良くなっていくのかが、とても興味深かったです。園児たちは言葉じゃなくて、手をつないでコミュニケーションするのね。